東に行ってきた(1)
東とはすなわち、筑波及び東京である。
旅は先月30日の夜から始まった。
授業が終わり、部活の例会が終わり、帰宅。
夜行バスが出るのは午後10時過ぎ。
なんやかやしてたら出るのが遅くなってしまって、最寄り駅に着いたのは9時40分ごろだった。
その時間に出る電車に乗れば余裕をもってバスに乗り込めるはずだが、私はそれを逃した。お約束すぎる展開である。
私は焦った。
焦って携帯で経路検索しまくって走り回り、電車の扉に肩を挟まれた。
そしてバスの出る2分前に、ぜえぜえ言いながら停留所に到着した。あんなに焦ったのは久しぶりである。
バスはガラガラに空いていた。
隣のおばちゃんが「女性専用席もガラガラやわあ、得やねえ」と話しかけてきた。
確かに、2席を占領して、ゆうゆうと乗ることができた。
バスが発車した。
よく眠れなかった。きっと走り回った時にドーパミンが出まくったのだろう。
1日の早朝、上野に着いた。
サービスエリアで買ったココアは、とうにぬるくなっていた。飲み干したら胸焼けがした。
北千住まで行き、TXに揺られて、終点つくばに到着。
改札から出てボーッとしていたら、眠そうなsakadonがやってきた。
そして一緒に筑波大学の授業を受けた。
筑波大学の校舎は、いわゆる「普通の大学」っぽくない造りをしている。
まるで中学校のようだ。一部はお洒落な物に交換され始めているが、大半の机と椅子は中学校で使っているのと同じようなもの。
そこに大学生がやってきて授業を受けている光景が、なんだか面白かった。
授業は、1限目と2限目ぶちぬきで初歩的な物理と、情報機器の話。
高校で物理をろくに学んでいなかったのでそこそこ面白かったが、
すでに物理をやっていたらしい友人はつまらんつまらんとこぼしていた。
学内のどこでも無線LAN接続ができることに驚いた。
授業中に気になった単語を調べることができる点が非常にうらやましかった。
うちの大学では、無線LANは決まった場所でしか使えない。図書館とか、ピロティくらい。
教室でネットに接続するなんて殆どできないのだ。
先生によるとAPをたくさん買い込んだらしい。早く増設してもらいたいものである。
1限目が終わったとき、チャイムが鳴った。
普通の鐘の音でなく、音楽。私は驚いた。うちでは無音なので、どこも無音だろうと勝手に思っていたからだ。
鳴ってくれた方が「終わった」感じがして好きなんだけどなあ。
2限目の終わり、出席チェックのために名前と学生番号を小さな紙に書いて提出せよ、と言われた。
私は名前と、自分の大学の学生番号を書いて提出した。筑波大学の学籍番号よりも桁が少なかった。
昼休みになった。
筑波の昼休みは短い。30分そこそこしかない。うちでは1時間あるので、大変な違いである。
食堂に行って驚いた。メニューがすごく少なかったのだ。おまけに味も推して知るべしとのことなので、
自販機で売っているカップヌードルでもすすることにした。
何故自販機でそんなもんを売っているのか理解できなかったが、湯を注ぐのが楽しかったので気にならなかった。
食堂も床がタイルになっていて、やっぱり大学っぽくなかった。
デッキブラシでこすって掃除するのかなあ、あれ。
3限目が始まった。
次の授業も、2コマぶちぬきである。
今度は情報のやりとりの際にミスを防ぐ為の、符号化という技術の話。
面白い。面白いのだが、異様に眠い。
隣に座ってたsakadonはすやすや眠っていやがった。
私は結局、頑張って寝ずに聴いていた。
先生は随分と優しそうで、どこかで見たような雰囲気の人だった。どこで見たんだろう。
授業が終わってからは、大学の人としばらく喋っていた。話しやすい人が多かった。
色々聞いてみたら、やはり学類(筑波では学部を学群、学科を学類と言う)によってパーソナリティに偏りが生じるらしい。
うちもそうだ。
異様に腹が減ったので夕食を食べた。
あとは漫画を読んだりしてだらだらと過ごした。
夜が明けた。
2日が来た。昼過ぎに起きた。
すでに生活リズムは崩壊のお知らせである。
sakadonとその友人と3人で、夜通し喋った。気がついたら空が明るくなっていた。
高校生の頃はあんなにも徹夜が怖かったのに、なんというザマであろうか。
3日も自堕落に過ごした。
4日、夕方から何故かおっぱいバレーを見に、イーアスつくばに行った。
自転車を貸してもらって現地まで漕いでいったのだけど、つくばは不思議なところだった。
大きな建物があるかと思えば、だだっ広い空き地がある。そうかと思えば、木々が生い茂っている。
30分ほど漕いで、イーアスつくばに到着した。
中はいたって普通の、華やかなショッピングモールであった。
トトロの巨大なぬいぐるみがあって、思わず心惹かれたが、持ち帰る手段がなかったので諦めた。
映画が始まった。受付のお姉さんは会場が非常に混雑していると行ったのに、私の座った席より前は全部ガラ空きだった。
中学生の子役がいい味出していて、あのくらいの年頃の、どうしようもない憎たらしさがよく表現されていた。
綾瀬はるかの突っ込みとキレっぷりがなかなか清々しい。彼女は表情の移り変わりが可愛らしいと思う。
主人公と中学生達の間の描写に終始していて、中学生の男の子達と同級生との話や、主人公の過去の描写が少なめだった。
その点は残念に思わなくもなかったが、泣き所も笑い所もちゃんと有って、良い映画だった。
日が暮れてから、また自転車を漕いで戻った。
夜のつくばの風景は不気味だった。なんせ真っ暗なんである。
地面がでこぼこなくせして街灯がないところもあるし、ライトを点けていても前方2m見えれば良い方である。
京都でならまだしも、こんな環境で無灯火で走る輩がいるのだ。驚きである。
夜はとんQで分厚いトンカツを食べた。何故か血に飢えていたのである。うへへへ。
新生姜のご飯はすごくおいしくてお代わりしたかったけども、私の胃袋の容量では無理があった。
ふくれた腹をひきずりひきずり、また自転車で戻ったのだった。
東に行ってきた(2)に続く。
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