下宿とその周辺の話
一人暮らしを始めて2ヶ月近くが経った。
実家では風呂桶に浸かることができる生活だったので、ユニットバスでは少々次の日に疲労を持ち越したりしていたが、慣れてきた。夜もよく眠れるようになった。
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授業は淡々と出て、淡々と課題をやっている。
数学や物理の素養が欲しくなってきている。もっと世界が広がるだろうに、と。
偏微分方程式の授業を聴いていて思う。
部活では工学部や理学部の人が多く、みんな一定の数学的素養があるようで、
たまに話が通じないことがある。
でも彼らは生物や有機化学系がさっぱりだと言っていた。
相変わらず自炊している。
一人暮らし開始当初は発奮してパンを焼いたり、トマトソースを作り置きしてたけど、落ち着いて来た。
もっぱら安い胸肉を買いだめして、「鳥はむ」をよく作っている。味付けはその時の気分でさまざま。
あとは、野菜のスープをたくさん作って冷凍して、朝ご飯用にしている。
朝は解凍するだけなのでまるでインスタント食のようだ。そこに鳥はむエッグ(目玉焼きと鳥はむを一緒に焼いたもの。ハムエッグ)とパンと牛乳をつければ立派なもんである。
友人に誘われて、食農検定を受けることにした。
自炊してからというもの、食べ物に対する興味が増して来たのである。
とりあえず3級から受けるんだけど、受かるかな。
バイト先から借りる本もお菓子の由来辞典とかいうやつだし、どんだけ食べ物好きなんだワシは。
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閑話休題。
安定してきてのんびり生活している感じだが、1つだけ問題点がある。
隣家と裏の家から、夜な夜な(昼間もだけど)幼い子供を叱っているらしい母親の罵声が飛んでくるのだ。
尋常な怒りっぷりではない。ヒステリーもいいところで、とても小さい子供に対する態度とは思えない。
別に母親が須く優しくおとなしく有るべきなんて言わないが、
大人に対してああいう風に怒れば喧嘩の余地があるけれど、子供相手なら彼らは萎縮するしかないだろう。
大多数の幼い子供の傍にいるのはいつも母親であり、彼らは母親に甘えたりぐずったり、そういうなんやかやの感情を受容してもらいながらちょっとずつ育っていくわけだ。多分。つまり彼らにとって母親ってのは「絶対者」なのだ。
お母さんなら甘えても大丈夫。怖い夢をみても、お母さんにくっついてれば安心できる。文字にすると胡散臭いけど、なんかこんな感じだと思うのだ。
ついつい悪戯をして、それでえらい剣幕で怒られてみろ。あんたなんか家にいなくていい、帰ってこなくて良いなんて、言われながら閉め出されてみろ。表面上は母親が好きなままでも、きっと心の奥の方では細かい傷がついてるぞ。叱るならもっと、人格を否定しないような叱り方をすればいいのに。
にしても隣家の毎晩の騒がしさは異常である。母親が絶叫している。
もしかしたら甘やかされ過ぎて育った子で、手を付けられないほど我が儘でどうしようもないのかもしれないが…にしても、なんだかなあ。
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